こんにちは、くればです。
今回は、仮想通貨で含み損を抱えている人に向けて、税金対策の方法を紹介します。
(アルトコインをメインに長期保有していた人は、ほとんどの方が含み損かと思います・・・)
結論から言うと、「fxなども含めた2019年の利益がマイナス」の場合は、税金の観点から言えば、来年まで含み損を持ち越した方が良いです。
仮想通貨では損失を出しても来年にはリセット
所得は10種類ある
個人でお金を稼いだ場合、稼ぎ方の種類によって所得が分かれます。所得の種類は10種類。
①利子所得 ②配当所得 ③不動産所得 ④事業所得 ⑤給与所得 ⑥退職所得 ⑦山林所得 ⑧譲渡所得 ⑨一時所得 ⑩雑所得
仮想通貨は「雑所得」
仮想通貨は先ほどの10種類の所得のうち、「雑所得」に分類されます。
「雑所得」では損失を出しても毎年リセット
雑所得の税金は、利益を出しても損失を出しても「毎年リセット」されます。
どういうことか、例を使って説明します。
2019年は200万円の利益で、2020年は200万円の損失の場合
・・・2019年の200万円の利益に税金がかかる。
2019年は200万円の損失で、2020年は200万円の利益の場合
・・・2020年の200万円の利益に税金がかかる。
といったように、今年損失を出したとしても、来年利益を出したら、利益の全額に税金がかかってしまうのです。
今年の損失は今年の損失でオワリ。来年はまたリセット。が、雑所得の課税方法です。
つまり含み損は持ち越せば税金対策になる
今年損失を出したとしても、来年利益を出したら全額に税金がかかってしまうのであれば、含み損は持ち越した方が良いです。
含み損を持ち越すことで、先ほどの例でいう、
2019年は200万円の損失で、2020年は200万円の利益の場合
・・・2020年の200万円の利益に税金がかかる。
となっていたものが、
2019年は200万円の含み損を持ち越し。
2020年は200万円の利益と、2019年の含み損200万円を損切して200万円の損失。
・・・2020年は200万円の利益と200万円の損失で相殺され、税金がかからない。
となります。同じ200万円の損切+200万円の利益でも、どのタイミングで損切するかによって、税金がかかるか、かからないかが変わってくるのです。
損切りをする時は税金の観点も入れよう
ここまで書いてきたように、今年損切するか、来年損切するかで税金の額が変わってくる可能性があります。
少額ならあまり関係ないですが、多額の含み損を抱えている場合は、損切するかどうかに税金の観点も入れることをオススメします。
例えば税金が30%かかるとして、1,000万円の含み損がある人。そんな人は、含み損を来年に持ち越せば、300万円を税金無しで稼げる余地を残すことができるのです。
今年もあと数日で終わりです。もう少しホールドするだけで、税金の金額が大幅に変わる人もいるはずです。今、含み損を抱えている人は、この記事の内容をふまえて、年内に損切するかどうかを決めてみてください。